ジャガー車検 整備 修理技術ファイル
主な原因は、トランスミッション内部のクラッチの摩耗や焼き付き、ロックアップ機構の破損です。これらが発生すると、「トランスミッション異常」の警告が点灯したり、加速が鈍くなったり、変速ショックや滑りといった症状が現れます。
また、エンジンの力をトランスミッションへ伝えるトルクコンバーターも故障しやすい部品のひとつです。長時間のアイドリングや急加速、坂道走行が多い車両では、内部のベーン(羽根)が摩耗し、性能低下や異音の原因となることがあります。
今回の修理では、トランスミッションを車両から取り外し、内部をすべて分解・点検・交換するフルオーバーホールを実施しました。
このモデルには当時のZF製トランスミッションが採用されているため、現在でも補修部品の入手は可能です。ただし、国内在庫は少なく、部品の取り寄せに時間がかかる場合があります。
「変速時の違和感」「加速が鈍い」「警告灯が点灯した」などの症状がある場合は、走行不能になる前の早めの点検・修理をおすすめします。
他にもゴトゴト音以外にもギシギシ音も同時に確認できたのでこちらも一緒に点検を行います。
各所点検を行なっていくとショック廻りからゴトゴトと音が聞こえたので更に点検を進めていくと、アッパーマウントが劣化と摩耗で形状がかなり薄くなっていました。
これでは衝撃が吸収しきれずにゴトゴト音が鳴ります。続いてギシギシ音の点検を進めていきます。スタビライザーリンクを外しロードテストを行うと音が消える事から、スタビライザーブッシュを疑い取り外してみると完璧に切れてしまっていました・・・。こちらもブッシュの交換が必要となります。各所交換。その後ロードテストを行い異音が出ないことを確認し作業完了です。
症状を確認してみると確かに温風しか出ず、全くエアコンが効いていない状態でした。
ジャガーのテスターを繋いで診断してみるとコンプレッサーはONになっている様子です。
マニホールドゲージを装着してガス圧力を点検してみると圧力が低くガス漏れの可能性大です。
ガス漏れ用の蛍光剤をガスと一緒に注入してブラックライトをエアコンシステム、各配管や接続部に照らしてみてみると
コンデンサー本体より漏れていることを確認できました。
コンデンサー本体を交換し再度漏れ点検をし問題ないことを確認して整備完了です。
明らかに震えているエンジン。テスターにて診断した所、7番シリンダーミスファイアのメモリを確認。
補機類を脱着してイグニッション回りが見えるようにセットします。
テスター上では7番とありますが、確実にする為に他のシリンダーと入れ替えます。
入れ替えたシリンダーにミスファイアが移れば、イグニッションコイルで間違いありません。
今回は入れ替わりましたのでコイルで断定しましたが、年数も経過し、ハーネスも硬化してますので全シリンダーのコイルとスパークプラグの交換を行いました。
このままでは、保安基準不適合になるだけではなく、車両火災等の原因にもなりうる為、非常に危険な状態でした。
更に点検を進めていくと、ガソリンタンクの溶接部からガソリンが滲み出ている事が確認出来ましたのでガソリンタンク本体の交換作業を行いました。
交換作業では、周辺に取り付けられている多くの部品を外す必要があり、少々手間のかかる作業ではあります。交換作業後、試運転を行い特に異常が無い事を確認し作業完了です。
走行距離は少なく程度のいい車両ですが経年劣化等でエンジン各所からオイル漏れを確認しました。
点検を進めていくとエンジンオイルパンや前側タイミングチェーンケース廻りから多く漏れています。
XKRはエンジンルームが狭い為、修理の際にはエンジンフードやファンシュラウド等を外しスペースを作っていく必要が有り、エンジンのベルトやスーパーチャージャー、クランクプーリー等を取り外しやっとケースを外すことが出来ます。
ケースを脱着後当たり面を清掃してパッキン類を交換、全て復元し再度オイル漏れが無い事を確認し修理完了です。
エアコンの冷風が出ないと言う事でご入庫頂きました。早速ガスの量を確認する事から開始します。
ガスが入っていない状況が分かりましたので、規定量まで補充をしてみたところ冷風が出てきました。
エアコンシステムに故障が無い事がこれで分かりましたので、どこかでガス漏れが発生していると判断できます。
ここからは時間をかけて漏れている箇所を探していきます。ジャガーでは珍しく冷気を作るエバポレーターから漏れていました。
室内を順に分解して行き、問題のエバポレーターがようやく顔を出します。こちらの部品を交換し逆の手順で組み上げて行きます。
交換作業が全て完了し、真空引き、ガス充填、冷風が出る事を確認し修理完了です。
すると、ウォーターポンプの軸中心からクーラントが漏れてきました。その後気になっていた音がウォーターポンプ周辺から聞こえたので一度外して見てみます。
そうすると、漏れ以外に重要な部分が破損していました。表側のプーリーを回転させても中の羽が回転していません。これではクーラントが循環しないのでオーバーヒート起こしますね。劣化していた関連部品もいくつか交換し修理完了です。異音も無くなり快適になりました。
リアショックを外す為にはリアアクスル全体を下げる必要があり、ショックを外すだけなのに大がかりな作業になってしまいます。
しかし取付けは少々大変、特に輸入車の場合はヘッドライト周りに作業スペースが少なかったり、球切れ警告灯の対策などがあります。このタイプのXKも一度バンパーを外し、ヘッドライトを取り外してライト自体を少し加工する必要があり手間がかかります。
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